masazokun’s diary

大学生の日記

I have a dream.

貧困に苦しむ人との出会い

自分の家庭は恵まれていた。毎日学校に行かせてもらい、教育を受けることができたし、家に帰れば、両親がいて、ご飯があって、寝る場所もあった。決して、なんでも買い与えてもらえたとか、甘やかされていたとかいうわけではないが、生活に不自由は何一つなかった。そんなとき、小学校の社会の教科書に載っていた、ゴミ山でお金になるものを拾いながら、一日一ドル以下で暮らす子供たちの写真に出会った。この時初めて、自分の当たり前は誰かにとっては当たり前じゃないことに気が付いた。そして、何かこういう恵まれない人の一助になるようなことがしたいと思った。

転機

それから月日は流れ、大きな転機が訪れたのは高校一年生の冬休みであった。父親と二人でカンボジアへ旅行に行った。それは単なる父と気まずいだけの旅行になる予定だった。アンコールワットなど多くの世界遺産を巡ったが、それらの荘厳さよりもお金を恵んでくれとせがむ子供たちや地雷で足を失い観光客へ物乞いをする人の姿が脳裏に焼き付いた。写真で見るのと実際に自分の目で見るのでは雲泥の差だった。自分は夢を抱くことができるが、彼らはそれが許される環境にないと思った。逆境に負けず、後天的な努力によってdestinyという壁を壊そうとする人達の何か助けになることがしたいと本気で思った。色々調べて真っ先に目に留まったのが、国際公務員だった。国連などで働く仕事である。しかし、現地に赴いてインフラを整備したり、金銭的問題点を解決するのは間接的に現地の人を助けることにはなるが、現地の人と触れ合いながら直接的に助けるのは難しいのでは、と考えた。その時、医療による国際貢献を知った。医師になれば、現地の人ひとりひとりと会話しながら、直接救える。要は、「俺は今この手で世界を変えているんだ。」と感じられるやりがいが欲しかった。どうせ一度キリの人生、社会に大きなスクラッチを残したい。人を助けることが自分の幸せにもつながる最高の仕事だ。

だから私には夢がある。充分な医療が受けられず苦しむ世界中人々を医療を通じて救うという夢が。